「軟式野球を極めたい」

軟式野球では勝ち続けることの難しさを多くのチームが感じているのではないでしょうか?

野球は、自分たちのチームのレベルにあった対戦相手を見つけ、互角の対戦で勝負を楽しむこともできるスポーツではある。一方で、常に上のレベルを目指していけば、勝ち続けることへのむずかしさ、チームが乗り越えなければならない壁が立ちはだかります。

そんな時、きっと誰もが「どうしたら勝てるのか?」と考えることでしょう。

勝つことにこだわることで、軟式野球の奥深さ、勝つことのむずかしさを感じることでしょう。

このページは、軟式野球についてもっと詳しく知りたい、勝つためにチームに何を取り入れたらよいか、といったことを突き詰めて考えてみたページです。

軟式野球の極み


「野球が上手い選手がプレーしても試合に勝てない」

〜技術の高さ VS プレーの再現性〜

ここ一番で結果を出す選手は、かならずしも技術力が高いわけではない。プレッシャーのかかる緊張する場面でも、自らのメンタリティを意図的にコントロールし、自らのプレーの再現性を高め、戦う準備ができている選手が結果を出している。つまり、野球のプレー技術を高めても、1球の勝負で持てる力を発揮できなければ負けてしまう。 野球はプレーの技術を競うだけでは勝ち続けられない難しいスポーツでもある。

〜ノーヒットでも勝てる野球〜

プレーの再現性と言っても、いつも通りのプレーができていなくても勝ってしまう試合もある。「なぜ勝ったのかわからない」 「勝った気がしない」 といった経験は何度か経験したこともあり、そのたびに考えさせられることも多かった。たいていの場合は、次はこうしよう、こんなことができるように練習しようという自分たち本位の考え方に陥りがちだが、実は目線を相手チームに向けて考えてみると、勝った試合の理由が見えてくることが多い。相手の守備が乱れたとか、投手が崩れたとか、相手チームのプレーの再現性を低くした切っ掛けが必ずあるはずで、それを見つけて次に同じことを試してみることを見落としたくない。

「軟式ボールの特性を利用していない」

〜なぜ硬式野球を手本にするのか?〜

高校・大学・社会人野球、プロ野球と同じことをしても勝てない。硬式野球の好打者でも場外まで軟式ボールを飛ばすのは難しい。投手に関しても軟式ボールで150KM以上投げられる投手はいない。物理的に軽いゴムボールを速く、遠くに移動させることは難しいとされている。(とはいえ、140KMを投げるうちの投手は未だに球速をアップさせているが。。。)にもかかわらず硬式野球を手本としたトレーニングや練習を行っている軟式チームが多く、多くの選手たちが硬式野球に影響を受けている。バウンドする軟式ボールを素早くさばきダブルプレーを取ることがいかに難しいかを理解することから考えてみると良いだろう。詳しく知りたい方はグリーンクラブまで。

「打率といったデータやセオリーを疑う」

〜得点圏打率が良いからクリーンアップというウソ〜

シーズンを通して戦うプロ野球とはことなり、ノンプロ野球では短期決戦で勝敗が決まってしまうことが多い。にも拘わらず、データにとらわれて選手起用の意思決定を行っていては勝てないだろう。目の前の戦いで結果を出せないと終わってしまう野球では、確実にプレーを再現させられる選手のほうが強い。それはヒットという確率に頼る戦略ではなく、もっと確実に結果を予測できるプレーを積み重ねて得点につなげていくことのほうが良いはず。最近流行のセイバーメトリックスは、プロ野球の世界向けに発案された理論であり、短期決戦用ではないことを考慮すべきだと思う。

〜セオリーで思考の幅を狭めていないか?〜

チーム内のミーティングで選手からいろいろなアイディアが出てこない時ほど型どおりのプレーばかりとなっていた。そして、気が付くと試合に負けていたことが多い。常日頃から「こんなプレーがしたい」とか「こんなプレーで相手を出し抜きたい」とか、イメージを自由に作る癖をつけておかないと、想定外の場面で自分でプレーを組み立てられなくなるのだろう。指示を待つ選手ばかりでは試合には勝てない。その時自分が置かれた状況で自らの判断が優先される試合では、個人の発想力が勝負のカギになるはず。

「勝つチームに共通する雰囲気」

〜軸のしっかりした考え方と何事にも動じない精神力が足りない〜

ミスや失敗の後に「もっと練習します」という聞き飽きた言い訳をする選手が多い。簡単な打球を落としてしまう選手、力んで振り遅れる打者、彼らは練習でできていることが試合でできていないのにも拘わらず、練習に逃げようとする。具体的に練習で解決できる課題、例えば球速を上げるとか、スイングスピードを上げるための練習なら理解できるが。
ミスもホームランも試合に付き物ぐらいに考えて、その場その時のプレーで活躍することだけを考えているチームは強いと感じる。要は、自分たちのできることをどのような状況でもしっかりやり通す精神力みたいな強さがある。自分たちの弱さを認め、自分たちの実力をしっかりと把握しているチームは、落ち着いている。

〜スポーツ科学では逆U字理論と言われているが。。。〜

アスリートが最も力を発揮しやすい精神状態を科学では逆U字理論で解説している。あえて否定するつもりはないが、理屈をいくらこねてもあくまでも理想であって人間はそう簡単に理想を実現できない。もっと単純に誰にでもわかるように、どうすればそのような精神状態を作れるのかを説明してほしい。一方で、勝つチームに共通している雰囲気を考えた時に、勝つチームの選手たちは逆U字理論に沿った精神状態だったようにも思える。
つまり、適度な緊張感がチーム内に漂い、それでいて前向きな情熱や闘争心にあふれている。きっとつまらないミスや失敗などは一蹴して次のプレーのことしか考えていないのだろう。あくまでも参考までに。

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